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  • 執筆者の写真SHOWEN

ミシンの話


今日はミシンについて。

たまにお教室で、「家でも縫いたいのですが、

どの家庭用ミシンがおススメですか?」と質問があります。 私のおススメは、シンガー社のトラディションです。

これは家庭用では珍しく、下糸が「垂直釜」(縦に入る)タイプです。 家庭用のミシンのほとんどは

下糸のボビンを横に寝かせる「水平釜」タイプです。

下糸を巻いたボビンをポン!と入れるだけで、セット完了です。 簡単な分、デメリットもあります。

それは横に寝た糸を、縦の針で絡めとるので、

糸の締まりが少し甘くなります。 もう一つ、下糸の糸調子(テンション)を変えることができません。

自動です。というのも、水平釜のミシンは、上下の糸は

同じものを使う前提で作られています。 (基本60番という太さの糸を、上下で使う事がメインで設定されています。) 衣装作りはそうはいきません。 素材によって、色々な太さの糸も使いますし、

レオタードやパンツなどは、上下で違う種類の糸を使ったりもします。 下糸のテンションが、自動で設定されているミシンだと、

逆に糸が絡まって厄介なことになります。 その時に下の糸のテンションをゆるくして、上の糸を強くしたり、

またその逆にしたりと、調整できるのが「垂直釜」のミシンです。

上も下も縦(垂直)なので、縫い目もしっかりと締まります。 逆にデメリットは、ポン!と、セットできません(笑)

糸の残量も見えないので、そろそろ糸が無くなるかなー。。というのを、

指先の感覚と、音で捉えるしかありません。

ちょうど車を運転していて、ガソリンが少なくなった時の感覚に似ています。 ふまえて、普通じゃない物をたくさん縫いたいという方には、

糸のテンションを調整できる、この「垂直釜」のミシンをオススメします。 ところが、家庭で、普通じゃない物を縫いたい、普通じゃ無い人は

少ないようで、、(笑) 垂直釜の家庭用ミシンは、ほとんどありません。 たぶん片手で数えられるくらいの種類しか、売っていません。 という事で、その片手の中で、おススメの一台です。

細かい使い方や、ちょっとしたコツなどは、どうぞ

チクチクチュールのお教室へ習いに来てくださいね(えへへ)



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